まえがき
ちゃんと書いてますよw
イラストも描いて、文章も書いてって結構忙しいんですよ笑
今回はドキドキのバトル回です(◠ ཀ ◠ )
楽しんでいってください(^ཀ^)
前回のあらすじ
ついに巨大航空機が惑星コボルを爆撃し始めた。巨大航空機は一切の攻撃を受け付けず、政府軍は全く防衛できずにいた。絶望的な状況の中、あることを思いついたエリックはハルカとブレイズを爆撃機の新路上に立たせ、ハルカのミサイルによる迎撃を指示した。無謀とも思える指示に困惑しながらも、二人は配置につき、巨大航空機をにらむのであった……。
本文
接近する巨大航空機に、ハルカはミサイルを握りしめる手が汗ばむのを感じていた。ブレイズは相変わらず、隣で鼻歌を歌っている。
「それにしてもあそこの街、全然爆撃されてないねー。良かった良かった……」
「爆弾節約してるんかいな。ま、街をやってもメリット少ないしな。あ、ちょっと待った」
双眼鏡で巨大航空機を眺めていたブレイズが異変に気付く。爆弾投下時とは別のウェポンベイが開いている。次の瞬間には火を噴きながら、ウェポンベイからミサイルが2発放たれた。
「おっ、空対地ミサイルっぽいで?こっちに向かってる。」
「ちょっとー!撃って来てるじゃん!」
「任せとけ!もうちょい近づいたら俺が燃やしたる!それよりハルカも撃っちまえ!」
「たぶん射程ギリだけど……。やられる前に撃つしかないか……」
ハルカがミサイルを投げると、その後端から炎を吹き出し、あっという間にミサイルは姿が見えなくなった。辺りに火薬のにおいが漂う。少しこのにおい好きなんだよな、と思った数秒後には、風に吹き消されて居なくなってしまった。
「よし!別々の方向に逃げるで!思ったより飛翔速度速くて俺には迎撃無理や!」
「そ、そんな無責任な!」
2人は一目散に逃げ始める。しかし、超音速で飛翔するミサイルからすれば人間の走る速度くらいは止まっているも同然である。空対地ミサイルはあっという間に飛来し、しかし運よく少し離れた位置に着弾した。それでも、炸薬の威力と言うのは恐ろしいもので、体験したことがないような轟音が耳に届くと同時に二人は爆風で吹き飛ばされてしまった。
「うっ……いったーい……。砂が口に入ったし……。ブレイズは……?」
「おおーい、生きてるかー?!」
「無事みたいね……。私のミサイルちゃんと当たるかな」
地面に倒れたまま、夕暮れの空を眺めていると二つの閃光が目に映った。ハルカのミサイルは無事に着弾したようである。
「よし、二人とも無事やし、攻撃データも取れたハズや!さっさと逃げようぜ」
「ひどい目に遭ったなぁ……。早く帰ってシャワー浴びよう」
二人は全力で走って敵機の進路から逃げ出し、ようやく回収に来た輸送機へと乗り込んだ。
ハルカたちがくつろいでいると、輸送機内のモニターに通信が入り、エリックが映し出される。
「やっほーお疲れ!無事で何よりだよ」
「なかなかのアトラクションだったで。データは取れたんか?」
「ああ、どうやら良い知らせができそうだ。ひとまず、輸送機に座標を送っておくから基地まで来てくれないかな?」
エリックから送られてきた座標をブレイズが入力すると、輸送機は基地へと進路を変えた。ハルカはとっくに輸送機の端で寝ている。戦闘機より幾分か静かな空間の中で、百年も時がたてば随分と個人の技術もいらなくなったものだと、自動操縦のモニターを眺めながらブレイズはぼんやり考えていた。
「さぁーーーて、みんな揃ったかな?!レクチャータイム始まるよ!」
一同は地下指令所に集まり、エリックが説明を始める。輸送機で休んだにもかかわらず開始3分でハルカは寝てしまったが、誰も起こそうとはしなかった。そんな彼女を横目に、エリックは各所から得られたデータを細かく説明していく。
「さて、そろそろ眠り姫を起こしてくれ。ハルカちゃんの攻撃だけど効いていそうだ。被弾箇所が傷ついていたからね。これは僕たちが与えた唯一のダメージだと思われるよ」
おお、という声がチラホラ聞こえた。人類が滅亡の瀬戸際に立たされるような映画でよくある、一筋の希望の光を主人公が見つけた時のような表情をする者もいた。一方のハルカは頭が完全に目覚めておらず、ぼんやりとスクリーンを眺めていた。構わずエリックは話を続ける。
「ここでクイズ!これ、どこかで見たことない?今は7時くらいだから出席番号7番のアシュリー君!」
エリックが謎なやり方でアシュリーを当てる。
「俺の出席番号7番なのか……。前からうっすら思っていたが、これエリックとかと同じじゃないか?」
「その通り。ハルカちゃんの攻撃だけ効いたってのは、僕らミュータントと同じ特性だよね?遺伝子の守りって皆が言うやつだね。」
薄々思ってはいても、いざハッキリ言われると人は改めて落胆するものである。狭い会議室で、小さなため息が生まれては消えた。
「まぁそう情緒不安定にならないでよ。幸運なのはハルカちゃんたちが無傷だったことだ。恐らく、攻撃には効果を乗せられないんだろうね。」
少しの沈黙の後、ブレイズが口を開く。
「で、どうするんや?奴の高度まで攻撃届くのハルカくらいやけど、あの頑丈なデカブツを撃墜する前にバテてしまうで?」
「ふふふ、良い質問だ。作戦内容は……」
皆が息をのんでエリックの方を見る。
「ハルカちゃんを無人偵察機に載せて巨大航空機に強行着陸し、中から制圧するのだーっ!」
会議室内では落胆の声があちらこちらから聞こえた。
「おいおい、そんな無茶な……。迎撃されて終わりじゃないのか?しかもどうやって入るんだ……」
久々に聞こえたマトモな発言に、皆が首を縦に振る。エリックはニヤリと笑みを浮かべ、待ってましたと言わんばかりに答える。
「奴は無人偵察機に対空ミサイルを撃ってこないんだよ。という事で無人機のペイロードに僕たちの入ったカプセルを搭載して、巨大航空機に強行着陸する!囮の無人機も一緒にね。そのあとは、メンテナンスハッチみたいなのを見つけてあるから、そこから侵入するんだ」
そこまで聞いたミアがスッと手を挙げる。
「あの!それは危険すぎませんか?!撃墜されたら……」
「それに関しては大丈夫!対空ミサイル飛んで来たらすぐにカプセルを切り離して脱出するから。心配なら君も来るかい?」
ミアは青ざめ、首を勢いよく横に振る。
「さて、他に意見はないかな?作戦開始は12時間後!無人機担当の諸君は準備を頼むよ。ハルカちゃんはこの後ちょっと説明会ね。以上解散!」
エリックが命じると、兵士たちは一縷の望みに自分たちの星を賭け、我先に部屋から飛び出していった。椅子で放心状態になっている基地司令官を横目に、エリックたちは眠そうなハルカを引きずって会議室を後にした。
あとがき
のそりのそりと書いております笑
どんなに寝ても眠いですよね~笑
ハルカちゃんの気持ちがとってもわかります、、、
次はエキサイティングなシーンを書くつもり、、、です(^ཀ^)