まえがき
ちゃんと小説も書いてるんですよ~(◠ ཀ ◠ )
前までは月一で書いてたんですが、今は仕事も忙しくて無理ですねw
でも、頑張って書くので見てってくださいね( ◜ ཀ ◝)
前回のあらすじ
惑星アルム防衛戦から生還したハルカ一行は、惑星フェロナに移動して休息を取っていた。銀河政府大統領から面談の依頼が届き、オンライン面談に臨む。終始なごやかに進んだ面談であったが、最後に含みのある言葉を大統領が放ったことで一行はそれぞれ一抹の不安を覚えていた。
本文
「っで、何のためにここに来たの?」
大量のポテトチップスを食べながら、ハルカが疑問を口にする。
「なんだ、それも聞かされてなかったのか…。」
そろそろ胃が脂っこいものを受け付けなくなってきたアシュリーが呆れて応える。緊張がほぐれたのか、ミアはベッドで寝てしまっていた。
「ハルカを隠すためさ。なかなか替えの効かない人材だから、同じ場所に置きっぱなしにしてるとリスクが高いからな。」
「あー……。やっぱ私って狙われてる?」
「いろいろな所から興味は持たれているだろうな。ミュータントなんてそんなもんだ、あまり気にするもんじゃない。」
ふーん、と少し不機嫌そうに、ハルカはポテトチップスを食べ続ける。チップスが割れる音だけが部屋に響く。いつの間にか、ボウルいっぱいにあったお菓子は残り少なくなっていた。無邪気なハルカはいったい何のために戦わせられているのだろうか。自分と出会わなければ、気楽な毎日を過ごせていたのではないかとアシュリーは嫌な気分になっていた。考え事をしていると、プツっとスピーカーの電源が入る音がした。少し前までは、この音だけで朝目覚めていたものだと懐かしく思っていた。相変わらずミアは起きる気配がないが。
「こちらはフェロナ第2基地司令。パイロット資格を持つもので手が空いている者はブリーフィングルームに集合。」
それだけ言い放つと、スピーカーの電源は切れた。
「私も免許あるけど…行った方が良いかな?」
「一応療養中だし、休んでてくれ。俺とミアは行ってくる。っていうかいつの間に免許取ったんだ?」
アシュリーはミアをたたき起こし、ブリーフィングルームへと引きずって行った。
―ハルカたちのいる惑星フェロナから数光年先、惑星コバル近辺にて―
「おやおや、ずいぶんと面白い機体で…。こんなにお金がかかってそうなのに、護衛もなしによく堂々と来たものだね。」
「隊長、どうしますか?攻撃しますか?!」
「まぁまて、早まるんじゃない。援軍の到着を待とうじゃないか。それまで情報収集に徹しよう。」
2機の戦闘機が宇宙空間を進む物体を静かに見つめる。不気味なそれは、異様な雰囲気を振りまきながらもどこか芸術的であった。
―再び惑星フェロナ―
「諸君、にわかには信じがたいが以上が報告されたデータだ。通信には全く応答がない。反政府軍か、はたまたアイツらなのか…。質問は無数にあるだろうが動ける者は速やかに出撃してくれ。普通に考えればただの的だが、きっとそうはいかんだろう。情報が入ったら随時無線を入れる。準備にかかれ。」
基地司令が説明を終えると、パイロットたちは我先にと機体へと向かう。アシュリーも部屋を後にしようとしたが、後ろから呼び止められる。
「アシュリー少佐、あとミア君。君たちは例のハルカ君と一緒に出撃し、安全な距離を取りながら待機したまえ。彼女は貴重な人材だが、現場にいる方が良い気がする。腕は良いんだろう?」
「了解。空に上げてる方がむしろ安全かもしれんしな…。」
「何かあったら私が盾になってでもお守りします!」
ミアが珍しく息巻いている。こう見えて、ミアも空戦ではなかなか頼りになるパイロットである。指令に敬礼をし、二人は部屋を後にした。
「それにしても、馬鹿げたことをやってくれますね……。アニメかよって感じです。」
「ああ、聞いた時はここの指令は狂ってるんじゃないかと思ったよ。あんなもの、よく作ったよな…。」
「超大型こーくーきの事?」
「そうですそれですー。ってハルカさん?!」
いつの間にかハルカが二人の後ろを取っていた。ブリーフィングも盗み聞きしていたようである。
「どこから聞いていたんだ…?とりあえず出撃して上空待機だ。近所の惑星近辺に大型航空機が出現したから、こっちに来るかもしれんしな。」
「飛行機楽しいやったー☆ あのフワっとするのが良いんだよねー!」」
「こらこら、無茶しないでくださいよ!」
はしゃぐハルカをなだめつつ、3人は格納庫へと急いだ。
―惑星コバル近辺にて―
「大型航空機、警告に応答なし!明らかにコバルに向かってませんか?!」
大型航空機は、進路を一切変えず、徐々に減速しながら進んでいた。
「うーん、流石に見過ごせないよねぇ……。指令、やっちゃって良いかな?」
「やむを得ん、攻撃を許可する。防衛用の衛星も起動させておこう。」
「了解!みんなやっちゃってー!」
警戒していた多数の戦闘機から、長距離ミサイルが一斉に放たれる。エリックの機体からも、軽い振動と共に2発のミサイルが宇宙空間へと消えていった。
「百発近いミサイル一斉射は壮観だねぇ……。税金が吹き飛んでいくよ……。」
発射から数十秒後ミサイルは次々に着弾し、大型航空機の周りに閃光がいくつも広がる。
「さて、ボコボコにヘコんだところかな。」
「こちら3-6!全くダメージが通っていないようですが……?」
「マジ?」
エリックも光学照準器で大型航空機を捉えた。攻撃を受ける前と全く変わらない姿で、それは悠々と泳いでいる。
「全弾命中したのに何という耐久力……。いや、硬さで耐えているというよりは寧ろ…。」
エリックは少し考え事をする。その間にも、どんどん大型航空機はコボルに近づく。
「3-6、そのまま右舷からミサイル1発発射! 3-1、2は右舷から並走しながら、2-1、2は後方から命中の様子を映像記録!僕は真上から見る!」
エリックは手早く部隊を指揮し、各機体を陣取らせた。うち1機からミサイルが放たれ、数秒後、ミサイルは命中してまばゆい光を放つ。
「よーし、データリンクで司令部に送ってくれ。あと、そろそろ防衛衛星が近づいてきたから離脱しよう。誤射されたらひとたまりもない。」
「了解です。ところでさっきの映像、何に使うんですか?」
「ちょっと思う所があってね。さて、衛星の様子も記録しよう。」
大型航空機がコボルからおよそ10万kmの位置まで近づき、惑星を周回する防衛衛星が起動する。複数の衛星が電力をレーザー素子に集中し、一斉にレーザー砲を放つ。宇宙に漂う塵に乱反射したレーザーが光路を薄っすらと照らし出す。すべてのビームが巨大航空機に命中し、その機体をすぐさま過熱し始めた。
「さぁ、税金のチカラを見せてくれ!」
エリックが操る戦闘機の赤外線監視装置はあっという間に画面が真っ白になり、巨大航空機の姿は見えなくなっていった。
あとがき
飛行機は良いですねふへへへ、、、w
飛行機って風にあおられると結構揺れるじゃないですか~( ◜ ཀ ◝
私はアレ、飛行機って感じがして好きなんですよ笑
自分が運転する車よりも遥かに安全だって分かってるので、あまり怖くはないですねw
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